平均寿命と健康寿命、違いを知って豊かな老後生活を!

平均寿命健康寿命は、どちらも人の寿命を表す指標ですが、意味には大きな違いがあります。

日本は長寿大国と言われているのはご存知のとおりですが、平均寿命が伸びたことにより多くの問題を抱えている高齢者の方々が多く存在します。

今回は健康寿命と平均寿命の違いについて解説していきますが、あなたが豊かな老後生活を送るためのヒントになれば幸いです。

平均寿命と健康寿命の違いについて

グラフを見て分かるように、日本の平均寿命は男女共に年々伸びてきているのが分かりますね。それに伴い健康寿命も伸びているのですが、平均寿命との差を程んど変化がありません。

  • 男性平均寿命:81.41歳
  • 女性平均寿命:87.45歳

厚生労働省:平均寿命と健康寿命の推移

平均寿命が伸びていることは喜ばしい限りではありますが、もっと大事なのが健康寿命だと言われています。

なぜ、健康寿命を伸ばす事が重要なのかは、平均寿命と健康寿命の違いについて詳しくしる必要があるでしょう。

平均寿命とは

平均寿命とは、「0歳児が何歳まで生きられるか」を平均した値です。つまり、生まれてから亡くなるまでの平均的な期間を表します。

平均寿命は2001年から2019年の間で、男女ともに約3歳伸びているんです。この伸び率は、世界と比べると突出していると言えるでしょう。

健康寿命とは

一方、健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」を指し、厚生労働省の調査では「寝たきりや認知症などで日常生活に制限がない状態」を健康寿命と定義しています。

この平均寿命と健康寿命の差を埋めることこそが、豊かな老後生活を送るうえで非常に大きな鍵になるのです。

平均寿命と健康寿命の違いについて

厚生労働省が調査した2022年時点のデータによると、平均寿命と健康寿命の差が縮まっていない事がわかります。

  • 男性の平均寿命と健康寿命の差:9.13年
  • 女性の平均寿命と健康寿命の差:12.68年

つまり、男女ともに平均寿命と健康寿命の間に約9年~12年の差があります。

この差は、健康上の問題で日常生活に制限のある期間を表しています。つまり、平均寿命の約10年は、病気や介護が必要で、自由に活動できない期間とも言えるのではないでしょうか。

健康寿命を伸ばすことの重要性

健康寿命を延ばすことは、健康で自立した生活を送れる期間を長くするという意味で非常に重要です。

健康寿命が延びれば、

  • 介護が必要になる期間が短くなる
  • 社会保障制度の負担を軽減する効果も期待できる

高齢者が豊かな人生を送ることと、次世代が希望を持って暮らせる社会を継続していくてめにも健康寿命の重要性が理解できますね。

健康寿命を伸ばすための「食生活」

健康寿命を伸ばすために最初に取り組むべきことは「食生活」でしょう。

  • 野菜や果物を多く摂る
    • ビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含む野菜や果物を積極的に摂ることで、生活習慣病の予防につながります
  • 魚を多く摂る
    • 魚にはDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸が豊富に含まれていて、オメガ3脂肪酸は脳や血管の健康に良いとされています
  • 塩分を控える
    • 塩分の摂り過ぎは高血圧の原因となり、高血圧は脳卒中や心筋梗塞などのリスクを高めます
  • 糖分の摂り過ぎを控える
    • 糖分の摂り過ぎは肥満や糖尿病の原因となります
    • 肥満や糖尿病は生活習慣病のリスクを高めます

日常の食生活を見直すだけでも、健康寿命を伸ばせる可能性が高まってきます。

健康寿命を伸ばすための「運動習慣」

食生活の次に思い浮かぶのは、やはり「運動習慣」です。

  • 週に150分以上の有酸素運動
    • ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動を週に150分以上行うことで生活習慣病の予防につながります
  • 筋力トレーニング
    • 筋力トレーニングは、筋力を増強し骨粗しょう症などを予防する効果があります
  • 日常生活の中で体を動かす
    • エスカレーターではなく階段を使う、自転車で通勤するなど、日常生活の中で体を動かす機会を増やすことも大切です

このような運動は、決して義務的に行うのではなく楽しみながら行うことでストレスを解消する効果も期待できます。

高齢者ほど重要な「睡眠の質」

年齢を重ねるごとに睡眠の質が落ちるとも言われており、色々と工夫することが大切になってきます。

  • 1日7~8時間の睡眠を
    • 睡眠不足は、集中力や記憶力の低下、免疫力の低下など、さまざまな悪影響を及ぼします
  • 規則正しい睡眠習慣を
    • 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるようにしましょう
  • 寝る前の準備
    • スマホやパソコンから発せられるブルーライトは、睡眠を妨害します

睡眠の質を上げるためにも、このような習慣を身につけるようにしましょう。

禁煙と節酒

禁煙と節酒は高齢者だけではなく若い世代にも共通して気をつけなければいけないポイントです。

  • 喫煙
    • 肺がんや心臓病など、さまざまな病気のリスクを高めます
  • 過度な飲酒
    • 肝臓や脳などの臓器にダメージを与えます

禁煙や節酒は健康寿命を延ばすために最も効果的な方法の一つです。

健康寿命を伸ばすために何してる?3人の体験談!

多くの方々が、健康寿命を伸ばすために様々な工夫をしながら生活しています。

ここからは3人の方の体験談をご紹介していきましょう。

体験談1:生活習慣の改善

私は食生活が乱れから、体調がすぐれず疲れを感じるようになり、健康寿命を延ばそうと生活習慣を改善し始めました。

  • 野菜や果物を積極的に摂るようにした
  • お肉を控えて魚類を多く食べるようにした

目に見えて効果が出てきた訳ではありませんが、以前に比べると体調も戻り疲れにくい体質に変化したと実感しています。

体験談2:運動習慣を取り入れた生活

私は学生時代から運動習慣がなく、社会人になってからもデスクワーク中心の生活。その結果、体重増加や体力の低下を感じ始め、健康寿命への不安が募るようになり一大決心を。

  • 通勤時に一駅分歩く
    • 最初はきつかったのですが、徐々に慣れていき、今では苦なく歩けるようになりました
  • 休日にジムに通う
    • 筋力トレーニングやランニングなどを行い、体力向上を目指しています
  • 家でストレッチ
    • テレビを見ながら簡単にできるストレッチを取り入れています

運動習慣を取り入れることで、健康寿命を延ばすだけでなく生活の質も向上しました。

体験談3:ストレスを溜めない生活

私はもともとストレスを溜めやすく、それが体調に悪影響を及ぼしていました。そこで、ストレスを溜めない生活を送るために始めたのが

  • 趣味の時間を設ける
    • 読書や音楽鑑賞など、自分がリラックスできる時間を設けるようにしています
  • 友人や家族と交流する
    • 人と話すことで、気分転換ができるようになりました
  • 適度に休息を取る
    • 疲れたと感じたら、無理せず休息を取るようにしています

当たり前の事ばかりなのですが、私はこれでストレスを溜めない生活を送れるようになり、それが健康寿命を伸ばす事につながると信じております。

まとめ

世界でも突出した高齢化社会に突入した日本ですが、平均寿命の伸び率よりも健康寿命の伸び率が上昇することで、社会全体がより良い方向に進んでいくはずです。

ここまで何度も話してきましたが、健康寿命を延ばすためには日々の生活習慣を改善することが大切ですよね。

最初は大変かもしれませんが、少しずつ改善していくことで健康的な生活を送ることができるようになるでしょう。

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