ライフプランニング

老後の生活費は、夫婦で月20万円以上必要と言われています。

平均寿命が延びて、定年後の生活も長く続く可能性を考えると、最低限生活していけるだけの金額ではなく、食生活や趣味、時々は娯楽も楽しみながら暮らしていきたいもの。
いずれは介護が必要になることを考えると、住宅型老人ホームや、サービス付き高齢者住宅も選択肢のひとつでしょう。

老後の生活費は、実際どれくらい必要なのか、気になる介護費用のことも解説します。

老後の生活費は夫婦で月20万円以上必要?

生命保険文化センターが行った意識調査「令和元年度・生活保障に関する調査」によると、夫婦2人で老後生活を送る上で必要と考えられる最低日常生活費は、月額で平均22.1万円。

「旅行やレジャー」、「趣味や教養」なども充実させて暮らすためには、さらに平均14.0万円の上乗せが必要で、ゆとりある老後生活費は平均36.1万円と考えられています。

老後の生活費の実態

それでは、実際の定年退職後の生活にかかる費用を見てみましょう。

総務省の2020年家計調査年報(家計収支編)によると、定年後の65歳以上の夫婦二人世帯で、消費支出は月額平均224,390円となっています。
最低日常生活費として考えられている平均22.1万円はかなり現実に近い数字といえるでしょう。

内訳は、食費が65,746円(29.3%)と最も多く、住居・水道光熱費は合わせて34,331円(15.3%)の支出です。

定年後のセカンドライフでの娯楽費

仕事を終えた定年退職後のセカンドライフでは、時には楽しみも味わいたいもの。
実際の65歳以上夫婦二人の家計収支から、娯楽費をどれくらい使っているのか見てみましょう。

教養・娯楽には月額平均19,746円(8.8%)、交際費8.8%を含むその他消費支出で46,673円(20.8%)となっています。
ご自身が必要と考える金額と近かったでしょうか、かけ離れていたでしょうか。

いつか必要になる介護費用は?

生命保険文化センターの「2021年生命保険に関する全国実態調査」によると、介護に必要な費用は月額平均で8.3万円です。在宅介護と、施設を利用する場合では、必要な金額も変わってくるため、老人ホームへの入居費用や負担額が大きくなる場合には、負担軽減制度を利用しましょう。

たとえば「高額介護サービス費制度」は、ひと月あたりの負担額のうち、所得に応じて決められた上限額を超えた分が戻ってくる制度のことです。
いつか必要になる介護費用ですから、公的な制度も賢く利用して老後生活を安心して暮らすために活かしたいものです。

まとめ ライフプランニングをしよう

人生100年時代と言われる現代、老後に対する不安を感じる人も増えています。
中でも、老後資金をどのように作るかは大切な問題です。
まずは老後の生活費の実態を知って頂けたことで、一歩前進できたのではないでしょうか。

今後ご自身がどのように暮らしていきたいか、セカンドライフはご自宅で、それとも住宅型老人ホームやサービス付高齢者住宅で過ごしたいのか、など今から長期的な視野でライフプランニングを行うことが大切です。

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