高齢者は、身体を動かさないと関節が固くなったり筋肉が衰えたりするため、毎日の運動が欠かせません。
また、ストレス解消や精神安定のためにも、運動が有効だと言われています。
高齢者に適した運動として、ストレッチ体操が挙げられます。
毎日自宅で行えるストレッチ体操とは、どんなものでしょうか?
ラジオ体操やヨガ体操についても説明しましょう。
ストレッチが高齢者にもたらす効果
ストレッチは、単に筋繊維を伸ばすというだけでなく、高齢者の滞りがちな血流を促進し、冷えた身体の末端まで温めます。
血流がスムーズになると、脳が活性化し、何事にも意欲的になるほか、老化予防の効果も望めるでしょう。
認知症予防にもなると言われています。
また、ストレッチにより、筋肉に適度な負荷がかかり、筋力改善にもつながります。
筋力がアップすると、筋肉から成長ホルモンが分泌され、心身をリフレッシュできるでしょう。
要介護者になる時期を遅らせ、早々に老人ホームへの入居を検討しなくて済みます。
そして、自宅で習得したストレッチ体操を、老人ホームの入居後も続ければ、要介護度の進行を遅らせることが可能です。
ストレス解消にも役立つストレッチ
ストレッチをすると、伸ばす筋肉へ精神を集中するため、不愉快なことを忘れてしまいます。
血流が良くなり、気分がスッキリして、ストレスが解消されるでしょう。
椅子に座ったまま可能なストレッチ体操
ストレッチをやる時に、いちいち立ち上がったり寝転んだりする必要はありません。
座ったまま、膝を曲げ伸ばししたり、肩の上に腕を上げたりするといったストレッチが可能です。
上半身を前に倒したり、横に曲げたりするストレッチ体操もできます。
車椅子生活の高齢者も、老化予防に必要なストレッチ体操を十分行えるのです。
呼吸を整えるヨガ体操とは?
ゆっくりと息を吸って時間をかけて吐き出す呼吸法も、血行を円滑にし、ストレスを解消する作用があり、老化予防に役立ちます。
ヨガ体操で行うロングブレスと呼ばれる呼吸法は、副交感神経を優位に保ち、精神を安定させます。
最も効果的な呼吸法を採り入れたヨガ体操は、無理なくゆっくりと身体を動かす運動なので、高齢者も取り組みやすいでしょう。
ラジオ体操で肩こりを治そう!
リズミカルなラジオ体操も老化予防の効果があります。
ラジオ体操も座ったままできるバージョンがあり、足の不自由な高齢者も元気に身体を動かせます。
毎日決まった時間に放送されるため、日々の習慣に採り入れやすいでしょう。
長く続けていると、ラジオ体操の時にその日の身体の調子を認識できて、体調管理が容易になります。
まとめ 毎日短時間で良いからストレッチ体操を継続しましょう!
老化予防のため、ストレッチ体操は極めて有効と言えますが、高齢者がたっぷり時間をかけて行うと、身体への負担が大きく、長続きしないことから、あまりおすすめできません。
毎日短時間で良いので、途切れることなく継続する習慣をつけましょう。
毎日の習慣として確立すれば、円滑な血行と筋力が維持されて、若々しさを保てるでしょう。
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