外出をする機会が減った、家で寝てばかりいる、病気ではないのに常に体調が悪いなど、高齢者の生活で気になることはありませんか?
加齢によって、心身ともに衰えてしまうフレイル。
フレイルが原因で病気にかかりやすくなったり、寝たきりになってしまうことも少なくありません。
ここでは、フレイルとは何か、フレイルの改善方法など、健康寿命を延ばすために知っておきたいポイントを紹介します。
虚弱を意味するフレイルとはどのような状態?
フレイルは、健康と介護が必要な状態のちょうど中間のような状態を示し、心身共に機能が低下していることを言います。
感染症対策などのために自宅に閉じこもる生活が続くと、筋肉量が減り、基礎代謝量が低下。エネルギー消費量が減るため食欲が減り低栄養状態となります。
体重減少がさらに筋力や筋肉量の減少を引き起こし、悪循環に陥ってしまうのです。
フレイルになると、転倒による骨折や慢性疾患の悪化につながり、要介護状態になってしまう可能性が高まります。
フレイル状態でも改善は可能!
フレイル状態になっても適切な対応をすれば、健康状態や生活習慣を改善することは可能です。
フレイルの状態を放置してしまうと、生活だけではなく、精神状態まで悪化してしまいます。
社会とのつながりを持つことやタンパク質を重視した食事、身体活動を適度に行うことで、フレイル自体を改善することが可能です。
早期に介入し、フレイル状態を進行させないようにしましょう。
フレイルになると出てくる症状
フレイルになっている基準は、体重が年間4.5kgもしくは5%以上減少しているかどうか、疲れやすくなっているか、歩行速度が低下しているか、握力が低下しているか、身体活動量が低下しているかの5項目で判断します。
3項目以上当てはまる場合には、フレイルだと判断できます。
フレイル状態になると身体能力が低下するため、病気にかかりやすくなり、精神的にもコントロールが難しい状態になることが多いです。
フレイルを改善する方法
フレイルの状態で家族や医療関係者が早期発見し、対応をすれば、フレイルの状態からより健康だった状態に戻ることができ、健康寿命を延ばせます。
フレイルの改善方法には、持病のコントロール、栄養療法、運動療法などが挙げられます。
慢性疾患がある人は、運動ができる状態まで持病の治療を適切に行うことが重要です。
栄養療法は、筋肉がつくようなタンパク質中心の食事を心がけます。
運動療法は、一人一人の状況に合わせ無理のないプログラムが必須です。
ベッドの上で足を動かすことから、徐々に歩行距離を延ばすまで、転倒や骨折に留意して行う必要があります。
まとめ フレイルを早く見つけ、改善することで介護の進行を遅らせよう
要介護状態に近くフレイルを改善するには、家族の早期発見が重要です。
フレイルの改善方法は、運動、食事、持病の改善の3つが大きなポイント。
フレイルの状態に合わせて適切に介入すれば、フレイルの状況から脱却でき、要介護状態を遅らせ、健康寿命を延ばすことができるでしょう。
高齢者の心身の状態をよく観察してください。
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